漫画ドラゴンボールの中でベジータがクリリンに優しさを示すエピソードがいくつかありますね。クリリンの実力を認める場面も見られます。
この優しさの理由は、おそらく二人が過去に共に苦境を乗り越えた経験があるからでしょう。
特にフリーザとの戦いでは、共に戦い抜いたことが絆を深めたと考えられます。
今回はベジータの人間性について、以下の三つの点からお話しします。
- ベジータがクリリンに優しい理由
- ベジータがブルマにも優しくする理由
- なぜベジータはブルマと結婚したのか
ベジータがクリリンに優しい理由
ベジータは地球人の中でもクリリンを特に認めており、「動きは見事だ」と評することもあります。
漫画をじっくりと読んでみると、ベジータとクリリンは親友とまではいかなくても、互いに心を許し合っている場面があるんです。
ベジータがクリリンに優しい主な理由は次の三つです。
クリリンの実力をベジータが認めている?
ベジータはサイヤ人として常に強さを追求する戦士です。
クリリンは地球への侵攻時に最強の地球の戦士として立ち向かい、ナメック星編ではベジータと互角に戦うほどの力を身につけていました。
ベジータはこれらの実績を高く評価しており、クリリンを尊敬しているのです。
クリリンとの絆が深まる
ベジータは地球に来てから、悟空やクリリンと共に何度も戦いを経験しました。
これらの経験を通じて、クリリンとの間に友情が芽生え、彼の大切さを感じるようになったんですね。
クリリンへの友情が深まるにつれて、ベジータは彼を守るためなら自分の命も惜しまない姿勢を見せることがあります。
ベジータの変わりゆく心
もともと傲慢で冷酷だったベジータですが、地球での生活と悟空やクリリンたちとの交流を重ねるうちに、少しずつ優しい性格へと変化していったのです。
クリリンに対する態度も以前に比べて温かくなり、彼の行動に心を動かされることが多くなりました。
特にナメック星での一件、クリリンが自分の子供を守る姿に心を揺さぶられ、クリリンへの見方が大きく変わりました。
セル編や魔人ブウ編でも、クリリンの行動に対して理解を示し、悲しむ場面も見られ、二人の関係がより深まっていったことが分かります。
ナメック星でのフリーザとの共闘は、ベジータとクリリンの関係を一層強固なものにしました。
共通の敵との死闘を通じて、かつての敵が味方として協力する状況が生まれ、これが二人の絆を強めたのです。
また、戦闘前に戦闘服をクリリンに渡すなど、初期からクリリンへの信頼を示す場面もありました。
ベジータがブルマに心を寄せる理由
ベジータがクリリン以外にも、ブルマに対して心を寄せていることはよく知られています。
例えば、ビルスがブルマを傷つけた際に、「俺のブルマを!」と叫んで怒りを露わにしたり、ジャコがブルマと一緒に宇宙船に乗るシーンでは、「ブルマを困らせないでね」と忠告するなど、ベジータの優しい一面が見えます。
これらの行動からも明らかなように、ベジータはブルマを本当に愛しているのです。
それでは、なぜベジータはブルマと結ばれ、結婚に至ったのでしょうか。この話は次でご紹介します。
ベジータとブルマの結婚の背景
ベジータがブルマと結婚したきっかけは、ナメック星から帰ってきた後の共同生活から始まります。
地球に帰還したベジータがひとりぼっちだったことに気付いたブルマは、彼を自宅に迎え入れました。
初めての同居生活で、ブルマはベジータに向かって、いたずらしないようにと冗談を言い、ベジータはその言葉に「下品な女だ」と返しました。
この時点では、ベジータはブルマへの特別な感情は持っていませんでした。
しかし、一緒に生活するうちに自然と距離が縮まります。
ブルマはヤムチャとの関係に疲れを感じて別れ、ベジータも彼女の寂しさに共感しました。
そうして二人は次第に惹かれ合い、やがて息子のトランクスを授かることになります。
漫画ではこの二人の恋の始まりはさらっと描かれるだけで、ベジータの心情はほとんど明かされていません。
想像するに、ベジータは長い間、戦闘ばかりの孤独な生活を送ってきたため、ブルマの温かさに心を開いたのでしょう。
また、ブルマがベジータに対しても臆せず意見を言う強気な性格は、彼にとって新鮮だったかもしれません。
ブルマとのエピソードが詳細には描かれていないため、読者にとっては想像の余地がある魅力的な部分です。
悟空の息子・悟飯に対するベジータの優しさの理由
ベジータが悟飯に優しくする主な理由は、彼の強さを素直に認めているからかもしれません。
悟飯に関するベジータの心情は、漫画のいくつかのシーンで見ることができます。
例えば、悟飯に対して謝罪する場面や、悟飯がピンチに陥った時に彼を気にかける発言がそれを示しています。
- 「すまなかったな悟飯‥」
- 「てめぇ、よくもご飯を〇しやがったな」
- 「悟飯の気はすでに消えてしまった、許せ‥俺のせいだ」
- 「よう悟飯、気合いを入れ直したようだな。見違えたぞ」
- 「悟飯は?ハッキリ言って潜在能力が一番高いのはあいつだろ」
と悟空に語るシーンもあります。
また、悟飯が幼い頃から時折見せる驚異的な実力には、ベジータもその潜在能力を感じていたのかもしれません。
たとえば、ベジータが苦戦していたセルを悟飯がたった数撃で倒したような場面です。
悟飯がサイヤ人の血を引いていることも、彼に対して特別な感情を持つ一因かもしれません。
サイヤ人としての誇りと共感が、ベジータに悟飯に優しく接する理由を与えているのです。
まとめ
ベジータがクリリンやブルマ、悟飯に優しくする理由は彼らとの経験に基づいています。
クリリンとはフリーザとの共闘を通じて信頼関係が築かれ、ブルマとはナメック星からの帰還後に始まった共同生活がきっかけで、お互いの寂しさを共感し愛情が芽生えました。
一方、悟飯に対しては、その驚異的な潜在能力とサイヤ人としての誇りを認め、強さを素直に尊重しています。
ベジータのこれらの関係は、彼の心情の変化や成長を示しており、かつての冷酷で傲慢な性格から、愛情豊かで理解ある人物へと進化していることを教えてくれます。
私も最初はベジータが嫌いでしたが、だんだんと応援したくなる感情が芽生えてきました。ドラゴンボールの世界は不思議ですね(^-^)