冠婚葬祭などの正式な場で欠かせない袱紗(ふくさ)ですが、男性が袱紗を持つ場合、どのように携帯すれば良いのでしょうか。
特に、礼服やスーツのポケットに入れるのが一般的なのか、それとも他の方法があるのか、気になるところですよね。
さて、袱紗を持参する際には、以下の点が気になるかと思います。
- 男性は袱紗をポケットに入れて持ち歩くべき?
- 礼服やスーツのポケットに袱紗は収まるの?
- 袱紗よりも小風呂敷を使用する方が良いのでは?
これらの疑問に、私が経験から得た知見や、調べた情報を基にお答えしましょう。
まず、袱紗は通常、折りたたんでスーツの内ポケットや外ポケットに収めることができます。
ただし、ポケットのサイズや袱紗の厚みによっては、うまく収まらない場合もあります。そのため、事前に試しておくと安心です。
一方で、場合によっては小風呂敷を使用することも一つの手です。
小風呂敷は折りたたむと非常にコンパクトになるため、携帯に便利で、さらに包み方次第で様々なサイズの物を包むことができます。
ただし、小風呂敷を使う場合は、その場の格式に合わせて適切な柄や色を選ぶことが重要です。
どちらの方法を選ぶにしても、その日の装いや持ち物に合わせて選ぶと良いでしょう。
ちょっとした心配りが、礼儀正しい印象を与えることにつながりますから、事前に準備をしておくと安心ですね。
男性が袱紗を持参する際、ポケットに入れるのがベスト?
男性が袱紗を持参する際は、手に持つことも可能ですが、礼服の内ポケットを利用するのが一般的です。
礼服の胸元にある内ポケットは袱紗を収納するのにちょうど良いサイズで、会場に着くまでの間、失くす心配なく安全に保管できますよね。
袱紗を内ポケットに入れる理由
私の夫もいつも袱紗を礼服の内ポケットに入れます。その理由は、主に以下の二つです。
- 失くさないため:内ポケットに入れておくことで、袱紗を失くす心配がなく、安心して移動できます。
- 邪魔にならない:手に持つと邪魔になりがちですが、内ポケットに収めることで、手ぶらでスムーズに動けます。
袱紗は意外と場所を取るものです。
男性は特に、できるだけ手ぶらで会場まで行きたいと考える方が多いですし、会場で手荷物を持ちたくないという方も多いでしょう。
内ポケットに入れておけば、別途礼服用のバッグを持つ必要もなく、スマートに過ごすことができます。
会場に着く前に準備を
袱紗を使う場合、会場付近や受付に並ぶ前にポケットから取り出しておくと良いでしょう。
受付は混雑していることが多く、慌てて袱紗を取り出すと周囲の視線を感じることもあります。
慌てて破けたりしたら大変なことですよ!
スムーズで礼儀正しい対応を心がけるためにも、事前に袱紗を手に取るようにしましょう。
袱紗は礼服のポケットに入るのかしら?
私の夫が着る礼服の場合、内ポケットやズボンの後ろポケットはかなり広く作られていますので、袱紗を収めるのには十分なスペースがありますよ。
どちらのポケットにも袱紗を入れることは可能ですが、見えないくらいの深さに収まるので安心です。
袱紗を入れるなら胸の内ポケットがおすすめ
袱紗は内ポケットとズボンの後ろポケットどちらにも入りますが、おすすめは内ポケットです。
袱紗は布製なので、後ろポケットに入れてしまうと座るたびに折れ曲がる可能性があります。
それにより、次に使う際にシワが入ったり形が崩れたりすることも。
しわが入った祝儀袋なんて失礼極まりないですよね!
そうならないように、折れ曲がりにくい胸の内ポケットに入れておくと、次に使用するときもきれいな状態を保つことができます。
日常からちょっとしたフォーマルな場面まで、袱紗を上手に扱って、スマートに過ごしましょうね。
袱紗と小風呂敷、どちらを使うべき?
通夜や葬式などのフォーマルな場において、袱紗と小風呂敷はどちらを使用するのが適切でしょうか?
略式の場では小風呂敷を使うこともありますが、正式な儀式にはやはり袱紗が望ましいです。
その理由についてお話ししましょう。
小風呂敷のデメリット
小風呂敷を使用する場合、香典を包んだ後の取り扱いが簡単で便利ですが、実際に香典を渡すときには開封する必要があります。
この開封作業が意外と手間がかかり、特に大勢が集まる場所では、開けるのに時間がかかってしまうと後ろに並ぶ方々を待たせてしまうことになります。
手間取ると焦りますよね?
また、開いた状態が袱紗よりも大きく、見た目にもかさばるため、場合によっては不格好に映る可能性もあります。
香典を包む際に小風呂敷を使用すると、大きな荷物に見えてしまいがちで、周囲からは「なぜそうした包み方をしたの?」と不思議に思われることも。
正式な儀式では、こうした印象を避けるためにも袱紗の使用が推奨されます。
小風呂敷風の袱紗について
市場には小風呂敷のようなデザインの袱紗も存在しますが、これらも同様に大きめで、持ち運びには不便を感じることがあります。
正式な場では、香典をスマートに扱うためにも、標準サイズの袱紗を選ぶことが無難です。
袱紗は香典を適切に包み、品位を保つためのアイテムとして最適な選択と言えるでしょう。
袱紗の持ち運び方法についてのまとめ
袱紗を持参する際に男性がポケットに入れるべきか、それとも小風呂敷を使用すべきかについて、いくつかのポイントをご紹介しました。
ここで、簡単にその要点をまとめますね。
- 男性が袱紗をポケットに入れる場合、手に持つよりも邪魔にならず、失くす心配も少ないです。
- 男性の礼服のポケットには袱紗が収まりますが、袱紗をきれいに保つためには胸の内ポケットが最適です。こうすることで袱紗が折れ曲がることを防げます。
- 小風呂敷を使用する場合、香典を包むとかさばりがちで、受付での開封時に時間がかかるため、フォーマルな場では避けた方が無難です。
これらのポイントを踏まえ、夫が次に袱紗を持参する際には、ぜひこれらのアドバイスを参考にしていただければと思います。
スムーズで上品な対応ができるよう、準備をしておくと安心ですね。