あなたはゴールデンウィークやお盆、夏休み、年末年始など、長いお休みを利用して実家に帰られることはありますか？
そんな時、よく使われる「帰省」という言葉、他にも似た表現があるんですよ。
「帰郷」や「里帰り」、さらには「実家に帰る」という表現がありますが、これらは一体どう違うのでしょうか？
今回は、これらの言葉の意味や、それぞれの違いについて、わかりやすくお話ししていきましょうね。
「帰省」ってどう読むの？その意味とは？
「帰省」、この言葉の読み方は「きせい」と言いますよ。
「省」は普段「しょう」と読まれることが多いですから、「きしょう」と間違えて読む方もいらっしゃいますが、それはちょっと違うんですね。
さて、「帰省」の意味ですが、これは一時的に故郷へ戻ることを指します。
一時的っていうところがミソですよね。
故郷とは、私たちが生まれたり育ったりした場所、そして多くの場合、親御さんがお住まいの場所のことを言います。
この言葉に使われる「省」という漢字には、もともと「見舞う」や「安否を問う」といった意味が含まれていました。
ですから、「帰省」は元々、故郷に帰って親の安否を確かめたり、体調を気にかけたりする行為を意味していたんですよ。
え？そうなの？知らなかった…
時が流れるにつれて、このような意味合いは少しずつ薄れ、今では単に「故郷に一時帰る」という意味で親しまれるようになってますよねー。
「帰郷」「里帰り」「実家に帰る」それぞれの意味を知っていますか？
「帰郷」の意味は？
「帰郷」は「ききょう」と読みますね。
この「郷」という漢字は、「ふるさと」や「こきょう」、そして「さと」などと言う意味があります。
「さと」は特に「その人が生まれ育った家」というニュアンスを含んでいます。
「帰郷」とは、故郷へ帰ることを広く指します。
もともとは「帰省」と同じように「一時的に故郷に帰ること」を意味していましたが、同時に「故郷に帰ってそこに住むこと」という意味でも使われていたんですよ。
ただ、現在では「一時的に故郷に帰る」という意味は少し薄れ、「故郷に帰ってそこに住む」という意味でよく使われるようになりました。
「里帰り」とは？
「里帰り」とは、「さとがえり」と読むんですよ。これは読めますよね＾＾
ここでの「里」は、「その人が生まれ育った家」という意味ですね。
もともと、「里帰り」という言葉は、結婚後に女性が初めて実家に戻ることを指す言葉でした。
初めてってところがポイントですよね。
また、他の場合でも使われていて、例えば新婚の奥様が結婚式の数日後に実家に戻ること。
新婚夫婦が婚礼が無事に終わったことを実家に報告するために訪れること。
さらには冠婚葬祭やお正月、地域のお祭りなどの特別な日に実家に帰ることなども「里帰り」と呼ばれていました。
また、田植えなどの農作業の時期に手伝いのため実家に帰ることも含まれます。
え！田植えの手伝いに行くことも里帰りって呼ぶんだ。
現在では、既婚女性が一時的に実家に戻ることを一般的に「里帰り」と表現しますが、実家や故郷に住む場所から離れている人が、一時的に帰省する場合にもこの言葉を使うことがあります。
そのため、「里帰り」という表現は、より広い意味で用いられるようになっていますね。
「実家に帰る」の意味は？
「実家に帰る」という表現は、「じっかにかえる」と読みます。
かつて、「実家」という言葉は、入婿や嫁、養子といった他家に移った人々が自分が元々生まれた家を指すために使われていました。
しかし、今では、入婿や嫁、養子に限らず、誰もが「自分が生まれた家」や「実の父母が住んでいる家」を指して「実家」と呼ぶようになりました。
例えば、親と同じ家に住んでいる成人が「実家暮らし」と表現したり、結婚して家を出た人が実の両親が住んでいる家を「実家」と呼んだりするのが一般的です。
「実家に帰る」という言葉は、「自分が生まれた場所、家や実の父母（親）が住んでいる家に帰る」という意味で用いられます。
これは一時的に帰る場合だけでなく、再びその家に住む場合にも使われる表現です。
「帰省」「帰郷」「里帰り」「実家に帰る」の意味の違いを知っていますか？
それでは、「帰省」「帰郷」「里帰り」「実家に帰る」という言葉の違いについて、優しく解説していきましょうね。
帰省（きせい）
これは、故郷に一時的に戻ることを言います。大型連休や特別な休日によく使われる表現ですね。
帰郷（ききょう）
こちらは、故郷に戻って、そこでまた生活を始めることを指します。一時的ではなく、長期の滞在や永住を意味することが多いです。
里帰り（さとがえり）
元々は既婚女性が結婚後初めて実家に戻ることを意味していましたが、現在では既婚・未婚を問わず、実家や故郷に一時的に戻ることを指すようになりました。
実家に帰る（じっかにかえる）
これは、自分の生まれ育った家、つまり実の両親が住んでいる家に戻ることを表します。
こちらも一時的な帰省や、もう一度その家で生活を始めることを含むことがあります。
これらの言葉それぞれが、家族や故郷への思いを表しているんですね。
まとめ
「帰省」や「帰郷」「里帰り」「実家に帰る」という言葉の意味と違い、お分かりいただけましたか？
なんとなく使っていたけど、いろんな意味があったんですね！
それぞれの言葉が、時代の流れに合わせて少しずつ変わってきたんですよ。
家族の形や、私たちの暮らし方が変わるにつれて、これらの言葉も新しい意味を持つようになったのですね。
多くの方が長いお休みを利用して故郷に帰られますが、実家が近い方は、週末ごとに帰ることもあるかもしれませんね。
帰省や帰郷が、皆さんにとって心温まる特別な時間となりますように。
楽しいひとときを過ごされることを願っています。
