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囲碁の七大タイトルとは?最も評価されているタイトルを紹介します

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囲碁界には、特に重要とされる「七大タイトル」というものが存在していますね。

これらのタイトルは多くの棋士たちによって競われており、どのタイトルが最も高い評価を受けているのか、今日はその序列と賞金についてお話ししましょう。

藤井壮太さんが今現在どのくらいの位置にいるのかわかりますよ。

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囲碁のタイトルとは何でしょうか?

「七大タイトル」とは、囲碁の最も権威ある主要なタイトルのことを指します。

これらのタイトルを巡る大会を「七大棋戦(ななだいきせん)」と称しています。棋戦とは、囲碁や将棋の対局を行う大会のことです。

七大タイトルは以下の通りです。

  • 棋聖(きせい)
  • 名人(めいじん)
  • 王座(おうざ)
  • 天元(てんげん)
  • 本因坊(ほんいんぼう)
  • 碁聖(ごせい)
  • 十段(じゅうだん)

これらのタイトルの序列は賞金額によって決まっています。

普段、囲碁の棋士は「〇〇九段」と名前の後に段位をつけて呼ばれますが、タイトルを獲得すると、「〇〇王座」のように名前の後にタイトル名がつきます。

また、複数のタイトルを保持することができ、その数によって「二冠」や「三冠」と呼ばれることもあります。

これまでの最高記録は「七冠」で、井山裕太さんが26歳で達成し、その後も七冠を保持し続けています。

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最も評価されているタイトルは?

これまでに、七大タイトルの中で特に「棋聖」「名人」「本因坊」が高い賞金額と評価で知られており、「三大タイトル」と称されていました。

これらを同時に獲得した棋士は「大三冠(だいさんかん)」と呼ばれ、趙治勲(ちょうちくん)さんと井山裕太さんがその栄誉を手にしています。

しかし、最近では「本因坊」の賞金が大幅に減少し、その結果、序列が下がり「三大タイトル」からは外れてしまいました。

これにより、かつての「三大タイトル」の称号はなくなり、どのように呼ばれるか今後が注目されますね。

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囲碁のタイトルの中で一番評価が高いのはどれ?詳しく解説します

囲碁の「七大タイトル」と言われるタイトルは、その賞金額の多さによって序列が決まっているんですよ。

中でも一番評価が高いのは、賞金額が最も豊富な「棋聖」タイトルですね。

タイトル戦には、それぞれの名前がついた「棋聖戦」や「王座戦」などがあります。

これらの戦いの方式は、棋聖戦や名人戦はリーグ戦で、他のタイトルはトーナメント戦で行われることが一般的です。

それでは、七大タイトルを賞金額が高い順にお話ししますね。

棋聖戦(きせいせん)

  • 開催期間:1月から3月
  • 賞金額:4300万円
  • 挑戦形式:七番勝負
  • 主催:読売新聞社、サントリーホールディングス(特別協賛)、日本棋院、関西棋院
  • 現在のタイトル保持者:一力遼さん

名人戦(めいじんせん)

  • 開催期間:9月から11月
  • 賞金額:3000万円
  • 挑戦形式:七番勝負
  • 主催:朝日新聞社、明治(協賛)、日本棋院、関西棋院
  • 現在のタイトル保持者:芝野虎丸さん

王座戦(おうざせん)

  • 開催期間:10月から12月
  • 賞金額:1400万円
  • 挑戦形式:五番勝負
  • 主催:日本経済新聞社、日本棋院、関西棋院
  • 現在のタイトル保持者:井山裕太さん

天元戦(てんげんせん)

  • 開催期間:10月から12月
  • 賞金額:1200万円
  • 挑戦形式:五番勝負
  • 主催:新聞三社連合、日本棋院、関西棋院
  • 現在のタイトル保持者:一力遼さん

本因坊戦(ほんいんぼうせん)

  • 開催期間:5月から7月
  • 賞金額:850万円(2023年までは2800万円)
  • 挑戦形式:五番勝負(2023年までは七番勝負)
  • 主催:毎日新聞社、大和証券グループ(特別協賛)、日本棋院、関西棋院
  • 現在のタイトル保持者:一力遼さん

碁聖戦(ごせいせん)

  • 開催期間:6月から8月
  • 賞金額:800万円
  • 挑戦形式:五番勝負
  • 主催:新聞囲碁連盟、日本棋院、関西棋院
  • 現在のタイトル保持者:井山裕太さん

十段戦(じゅうだんせん)

  • 開催期間:3月から4月
  • 賞金額:700万円
  • 挑戦形式:五番勝負
  • 主催:産経新聞社、大和ハウス工業(特別協賛)、日本棋院、関西棋院
  • 現在のタイトル保持者:井山裕太さん

これで、囲碁の七大タイトルについてのご紹介は以上です。どのタイトルも棋士たちの努力と情熱が光る大会ですね。

主催しているのはどこ?

囲碁の世界では、日本棋院と関西棋院という二つの棋院が重要な役割を担っています。

日本棋院は東京都千代田区に本部を構え、囲碁の棋士の管理や大会の運営を行う公益財団法人です。こちらは正式に「公益財団法人日本棋院」と呼ばれていますね。

日本棋院は東京本院、関西総本部(大阪府)、中部総本部(愛知県)の三つの部分から成り立っています。

一方、関西棋院は近畿地方を中心に囲碁の普及や棋戦の運営を行っている一般財団法人で、本部は大阪市にあります。こちらは「一般財団法人関西棋院」として知られています。

両棋院は別の組織ではありますが、囲碁の普及と発展のために協力し合っており、どちらの棋院に所属している棋士も同じ大会に参加することが可能です。

このように、日本棋院と関西棋院は囲碁界において中心的な役割を果たしています。

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名誉称号って何?詳しく解説します!

名誉称号とは、特定の成果を達成した人に授与される特別な称号のことです。

囲碁の世界では、棋戦で5連覇または通算で10期のタイトルを獲得することが、その資格を得る条件となります。

この資格を手に入れた後、棋士が60歳を迎えるか引退するときに、名誉称号を正式に名乗ることができるようになります。

それでは、七大タイトルごとにどのような名誉称号があるのか、見ていきましょう。

ただし、「本因坊」の称号は他とは異なるため、後ほど改めてご説明しますね。

名誉棋聖

  • 藤沢秀行さん(1925年~2009年)
  • 小林光一さん(1952年~)
  • 井山裕太さんは9連覇を達成しましたが、現在はまだ名誉称号を名乗ることができません。

名誉名人

  • 趙治勲さん
  • 小林光一さん

名誉王座

  • 加藤正夫さん(1947年~2004年)

名誉天元

  • 林海峰さん(1942年~)
  • 井山裕太さんも5連覇を達成していますが、まだ名誉称号を名乗ることができません。

名誉碁聖

  • 大竹英雄さん(1942年~)
  • 小林光一さん
  • 井山裕太さんは6連覇を達成していますが、名誉称号を名乗る資格はありますが、まだ名乗ることはできません。

名誉十段

  • 現在、十段における名誉称号を持つ者はいません。

このように、囲碁の世界では様々な名誉称号が存在し、それぞれの棋士がどのような功績を残してきたのかが称号を通じて語られます。興味深いですね。

永世本因坊

「本因坊」というのは、もともと安土桃山時代に始まった囲碁の家元の名前で、家元とは技や芸の精神を受け継ぐ家や人のことを指します。

この家元制度は、本因坊秀哉が1938年に引退する際に廃止されました。秀哉さんは二十一世の本因坊で、これは21代目を意味しますね。

さて、本因坊のタイトルを獲得すると、雅号という特別な名前を名乗ることが許されます。

雅号は通常、本名から一文字を取り、「秀」という本因坊家に伝わる文字を組み合わせて作られることが多いですが、具体的な名前は本人の意志によって決められます。

例えば、「本因坊秀哉」は雅号で、本名は田村保寿です。

1998年以降、名誉本因坊という称号は「〇〇世本因坊」「永世本因坊」という形に変更されました。

永世本因坊の称号は、本因坊秀哉に続いて、一代ずつ加算され、「〇〇世+雅号」という形式で名乗られています。

現在の永世本因坊の保持者は以下の方々です。

  • 二十二世本因坊秀格(高川格・1915年~1986年)
  • 二十三世本因坊栄寿(坂田栄男・1920年~2010年)
  • 二十四世本因坊秀芳(石田芳夫・1948年~)
  • 二十五世本因坊治勲(趙治勲)
  • 二十六世本因坊文裕(井山裕太)

本因坊戦で5連覇もしくは通算10期のタイトルを獲得すると、棋士は60歳になるか引退する時に、また、9連覇を達成した場合は年齢に関わらず、永世本因坊として称号を名乗ることが許されます。

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まとめ・囲碁のタイトルの魅力について

囲碁のタイトルについてお話ししました。

日本では、約450人のプロ棋士が活動しています。これらのプロの中から、特に優れた実力を持つ棋士が挑戦者となり、現在のタイトル保持者と対局する権利を得るのです。

七大タイトルと呼ばれるこれらのタイトル戦は、どれも賞金が高額で知られています。

大きな賞金を獲得するだけでなく、棋士としての名誉も手に入れることができるのが、囲碁の世界の大きな魅力の一つですね。

それによって、棋士たちは自分の技術を磨き、さらなる高みを目指す励みにもなっています。

これで囲碁のニュースを見るときもちょっと理解できるようになりましたよね。

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