東京ディズニーリゾートのディズニーランドとディズニーシーに導入されている予約システム「スタンバイパス」についてご紹介します。
このシステムは2020年に開始され、利用対象アトラクションは時期によって変わります。
最近ディズニーリゾートに訪れていない方は、更新された予約システムについて疑問を持っているかもしれませんね。
スタンバイパスって何?という質問に答えます。
このパスに料金は必要なのでしょうか?また、予約した時間に遅れてしまった場合の対応についても気になるところです。
ここではスタンバイパスの概要、必要な料金、どのアトラクションが対象か、そして時間を逸した際の対応について詳しく解説していきます。
ディズニーシーに新しいエリアが開設されてから、スタンバイパスの利用者は大幅に増え、知名度も上がりました。
指定された時間に遅れてしまった際の処置についても解説するので、効率よくパークを楽しむための参考にしてください。
スタンバイパスの全貌:無料での入手方法と規定について
本文では、スタンバイパスの概念とそれに伴う料金についてご説明します。
スタンバイパスの基本情報
- 料金は無料で、専用アプリを通じてアクセス可能
- スタンバイパスは必須の「整理券」として機能
- 予約時刻の選択はできず、システムによって割り当てられる
- このパスは待ち時間を短縮するものではないが、複数回の取得が可能であるものの、再取得には一定の時間制限が設けられている
スタンバイパスの取得:誰でも無料で利用可能
スタンバイパスは、ディズニーパークに入園する全ての来場者がコストを気にせず利用できる便利なシステムです。
入園者は追加費用なしで、家族全員が利用可能で、ディズニーの公式アプリから手軽に手に入れることができます。
スタンバイパスの必要性:アトラクションへのアクセス権
スタンバイパスとは、単にアトラクションにアクセスするための必須の「アクセスパス」と理解してください。
このパスがなければ、特定のアトラクションを体験することができません。
例えば、ディズニーシーの新エリア「ファンタジースプリングス」では、他のアトラクション用のスタンバイパスやDPA(ディズニープレミアアクセス)があっても、該当アトラクションのスタンバイパスがないと列に並ぶことができません。
一方で、一部の店舗では混雑状況に応じてスタンバイパスがなくても入店できる時間帯がありますので、当日の混雑情報はディズニー公式アプリで確認することが重要です。
スタンバイパスの時間制御:利用者が時間を指定できない
スタンバイパスの利用時間はゲスト自身が選ぶことはできません。パスは利用可能な最も早い時間から自動的に割り当てられます。
早朝から列に並んで希望の時間帯のパスを確保したい場合は、開園前に準備をしておく必要があります。
遅めの時間を望む場合は、現在発行されているパスの時間が更新されるのを待ってから取得するのが良いでしょう。
パスは先着順で配布され、なくなり次第終了となるため、取りこぼした場合の選択肢は限られます。
スタンバイパスの機能:アトラクションへのアクセス許可
ここで説明しますが、スタンバイパスはあくまでアトラクションに列を作るための許可証として機能し、待ち時間を具体的に短縮するものではありません。
スタンバイパスを取得したとしても、アトラクションや店舗の利用が直ちにスムーズになるわけではないため、この点には注意が必要です。
スタンバイパスで設定されるのは「列に並び始められる時刻」であり、実際の利用開始まではさらに待ち時間が生じることがあります。
また、待ち時間を短縮する他のオプションとしては、有料のDPA(ディズニープレミアアクセス)や無料のPP(プライオリティパス)が存在します。
スタンバイパスの取得回数と時間規制
スタンバイパスは1日の間に何度でも取得可能ですが、連続して取得する際には特定の時間制限が適用されます。
一度パスを取得した後、次のパスを取得するまでには一定の時間待つ必要があります。一旦パスの発行が終了すると、その日のうちにさらに取得することは不可能です。
取得できるスタンバイパスの種類によって、その時間制限の詳細が異なります。
例えば
- 同じ施設のスタンバイパスを取得した場合、前回のパスが利用終了した後、またはその利用終了時刻以降に再取得可能です。
- 異なる施設だが同じカテゴリー(例:アトラクション)のスタンバイパスを取得する場合、最初のパスの利用開始時刻が来てから60分経過するか、または前回の取得から2時間が経過した後に次を取得できます。
- 異なるカテゴリー(例:アトラクションとショップ)のスタンバイパスは連続して取得可能です。
このように、一日のスタンバイパス取得戦略を立てる際には、最初のパスを早い段階で確保することが効果的です。
スタンバイパス利用可能施設の詳細解説
スタンバイパスが利用できる施設の範囲を詳しく見ていきましょう。対象となる施設は次の通りです。
- ショップ
- アトラクション
- レストラン(一部)
これらの施設ではスタンバイパスが利用されますが、必ずしも全ての施設で常時発行されているわけではありません。
どの施設がスタンバイパスの対象になるか、またその条件は何かについて、ここでくわしくご説明します。
スタンバイパスを要するパーク内のショップ一覧
スタンバイパスが適用されることがある各パークのショップを紹介します。
まずはお土産ショップから
ランド
-
- プラネットM
- トイ・ステーション
- グランドエンポーリアム
- フロンティア・ウッドクラフト
- ジャングルカーニバル(丸太投げ、ボール転がし)
- トレジャーコメット(カプセルトイ)
- ギャグファクトリー/ファイブ・アンド・ダイム(カプセルトイ)
- キングダム・トレジャー
- アドベンチャーランド・バザール(カプセルトイ)
- ディズニー&カンパニー
シー
-
- アブーズバザール
- ロストリバーアウトフィッター
- アーント・ペグズ・ヴィレッジストア
- ガッレリーア・ディズニー
- マクダックス・デパートメントストア
- スリーピーホエール・ショップ
- スチームボート・ミッキーズ
- マーメイドトレジャー(カプセルトイ)
- タワーオブテラー・メモラビリア(カプセルトイ)
- エンポーリオ
- イルポスティーノ・ステーショナリー
特定のイベントや新商品の発売期間中など、限定的にスタンバイパスが必要になる場合があります。
スタンバイパスが適用される期間はショップごとに異なり、その詳細はディズニーパークの公式サイトで随時更新されます。
計画を立てる際は、訪れる日のスタンバイパス対象ショップを確認しておくと良いでしょう。
スタンバイパス適用の特定アトラクション:ディズニーシー新エリア限定
スタンバイパスが適用されるアトラクションは、ディズニーランドとディズニーシーの多数のショップに対して存在しますが、アトラクションに関しては特定の場所に限定されています。
ディズニーシー内の最新エリア、「ファンタジースプリングス」がその対象地です。このエリアは2024年6月6日に開業しました。
「ファンタジースプリングス」でスタンバイパスが必要とされるアトラクションは以下の通りです。
- アナとエルサのフローズンジャーニー
- ラプンツェルのランタンフェスティバル
- ピーターパンのネバーランドアドベンチャー
- フェアリーティンカーベルのビジーバギー
これらのアトラクションは、新エリア内でのみスタンバイパスを使用して入場することが可能です。
一部レストランでのスタンバイパス適用は過去の話?
以前、ディズニーパーク内の一部レストランでは、新規スーベニアグッズ発売の数日間、スタンバイパスが必要になることがありました。
この期間中、スーベニアグッズを購入希望のゲストのみがスタンバイパスを要し、通常メニューの購入者は通常通り列に並べました。
しかし、2024年からは新しいスーベニア商品に関してはスタンバイパスを用いず、モバイルオーダーシステムを通してのみ購入可能になりました。
モバイルオーダーの普及により、レストランでのスタンバイパス発行がなくなる可能性が高いです。
スタンバイパス利用時の遅刻はどうなる?
スタンバイパスの利用時間はゲストが選べないため、計画外の遅延が生じた場合の対応を解説します。
スタンバイパスの時間遅延での対処法
スタンバイパスの利用時間に遅れると、公式にはそのパスは無効とされます。
早起きして取得したパスが無駄にならないよう、パスの時間前後は余裕を持って動くことが大切です。
また、パークは広範囲に及ぶため、利用予定のアトラクションや施設には時間に余裕をもって移動しましょう。
SNSなどで「遅れたが入場できた」という情報も見かけますが、これは例外的な対応である可能性があります。
他の人の体験に依存せず、公式のルールを守ることが望ましいです。
スタンバイパスの有効期限内に並び始めれば問題なし
スタンバイパスは列に並び始めた時間が有効時間内であれば、その後の待ち時間が過ぎたとしても問題ありません。
特に新エリアのアトラクションなどで運営が一時的に停止し、再開後の待ち時間が長くなることがあっても、並び始めた時点で有効であればスタンバイパスは有効です。
スタンバイパスの予定変更:時間に遅れそうならキャンセルを
スタンバイパスの利用時間に間に合わないことが予想される場合、そのパスはキャンセルすることが可能です。
キャンセルすれば、パスが無駄になることなく、他の訪問者がその時間枠を利用できるようになります。
さらに、一度キャンセルすると、別の時間のスタンバイパスを取得する機会が設けられるため、再度予定に合わせてパスを取ることができます。
ただし、持っているスタンバイパスを単純に時間変更することはできませんので、再取得の際には一旦キャンセルが必要になります。
例えば、以前私自身が経験した事例では、取得していたスタンバイパスと配偶者が持つDPA(ディズニープレミアアクセス)の時間が重なってしまったことがあります。
DPAはキャンセル不可能なため、スタンバイパスをキャンセルし、別の時間で再取得を行いました。これにより、どちらのパスも無駄なく利用することができました。
もし時間に遅れそうな予感がしたら、迅速にキャンセルと再取得を検討することが肝心です。
まとめ
この記事では、ディズニーランドとディズニーシーで利用されているスタンバイパスシステムについて詳しく解説しました。
スタンバイパスは、特定の施設にアクセスするために必要な整理券であり、その取得には料金が発生しません。
これはスタンバイパスの大きな魅力の一つです。しかし、利用者が利用時間を自由に選べないというデメリットもあります。
スタンバイパスの指定時間に遅れると、パスは無効になってしまうため、予定が密になりすぎることや、遅刻のリスクがある場所で時間を使うことは避けた方が良いでしょう。
時間に間に合わない場合は、早めにパスをキャンセルして別の時間帯で再取得することが推奨されます。
また、スタンバイパスは数量限定で配布されるため、確実に必要なパスを手に入れたい場合は、ディズニーホテルのハッピーエントリーを利用するか、開園前から並ぶなどの対策が有効です。