コウモリが群れで行動することはよく知られています。
実際に、以前にYouTubeで見た動画では、数百匹のコウモリが洞窟から一斉に飛び出してくる様子が映し出されていました。
この動画は非常に印象的で、私もコウモリが一匹見つかれば、周囲には多くが存在すると考えていました。
しかし、子供の頃に自宅にコウモリが侵入した経験を家族と振り返った際、その時はコウモリが一匹だけだったことが話題に上がりました。
これにより、「コウモリは常に群れでいるのではないのか?」という疑問が浮かびました。
そこで、今回はコウモリが単独で見つかった場合、他にも多くがいるのかという点について調べ、その結果をお伝えします。
コウモリが大量にいると問題になることもありますね。
見かけたコウモリが示す可能性のある群れの数
コウモリを一匹見かけた場合、その数がどれだけ増えるかは一概に言えません。
単体で発見されたコウモリが、実際には複数匹、場合によっては100匹以上に増加することもあります。この現象について、詳細に説明していきます。
コウモリの生活様式と種類による群れ形成の違い
一見しただけでは、どれだけのコウモリが存在するかは分かりません。
確かに一部のコウモリは群れを形成して生活していますが、これは種類や性別によって異なります。
たとえば、日本産のテングコウモリは通常、群れを形成せず単独で活動することが多いです。
これに対して、アブラコウモリやカグラコウモリのような種類は、集団で生活することが一般的です。
家庭環境でよく見られるコウモリの種類
世界中には約1000種類のコウモリが存在しますが、家に住む可能性があるのはごく一部です。
日本では、特にアブラコウモリが家庭に棲みつくことがあります。この小さなコウモリは体長約5センチ、翼を広げると約20センチの大きさです。
一方で、大型のコウモリとしては小笠原諸島に生息するオガサワラオオコウモリがあり、体長が20㎝、翼を広げると約80㎝にもなります。
これが家に住み着くことはないので、アブラコウモリの生態に注目しておくべきでしょう。
アブラコウモリの繁殖能力:強さの真実
アブラコウモリは繁殖能力が非常に強いとされていますが、具体的にどれほどの能力なのかを見ていきましょう。
アブラコウモリは通常、一度の出産で1から3匹の子供を産みます。
一見すると少ない数ですが、メスは毎年繁殖期になると子供を産み続けます。寿命が約5年であるため、最大で15匹の子供を世に送り出すことが可能です。
これらの子供も生後約10ヶ月で繁殖可能になり、同様に毎年1から3匹の子供を産むことができます。
この繁殖サイクルが急速に進むため、短期間で個体数が増加する可能性があります。
地球温暖化の影響も見過ごせません。
アブラコウモリは温かい環境を好むため、気温の上昇は彼らの生存と繁殖にとって有利な条件をもたらします。
家に侵入するコウモリの事例
一般的に、家の中でコウモリを見かけると1匹かもしれませんが、複数匹がいることも少なくありません。
例えば、5匹や10匹のコウモリが一度に見つかることもあります。さらに多く、20匹、30匹、場合によっては50匹といった大群になることもあります。
無視すれば100匹以上の群れに
アブラコウモリの生活習性から、放置すれば100匹以上の大群を形成することがあります。
これらのコウモリは非常に小さな隙間からも侵入が可能です。家の瓦屋根や換気口、屋根裏に隠れることができ、数家族が一緒に住みつくこともあります。
複数家族が同居する場合
アブラコウモリが大量に家に住み着く場合、それは通常、複数の家族が共存している状態です。
特にメスとその子供たちは群れを形成し、共に生活します。
この行動は彼らが天敵から身を守るための戦略でもあります。
家の中にコウモリが入り込むルートとは?主要な侵入経路の解説
日本で見られる30種類以上のコウモリの中で、家に住みつくのは主にアブラコウモリです。
彼らがどのような経路で家の中に侵入するのか、主要な4つの侵入経路を詳しく見ていきましょう。
窓やドアの隙間
アブラコウモリは体長が4から6cmと非常に小さく、たった2cmの隙間も容易に通り抜けることができます。
窓やドアの隙間を定期的にチェックし、しっかりと閉まっているか、鍵がかかっているかを確認することが重要です。
換気口や通風口
暗くて狭い換気口や通風口は、アブラコウモリにとって理想的な隠れ場所になり得ます。
カバーがきちんとしているか、特に長期間使われていない部屋の通風設備を点検しましょう。
エアコンの配管の隙間
家と室外機をつなぐエアコンの配管部分にも隙間がある場合、コウモリが侵入する可能性があります。
配管周りを確認し、隙間がないかをチェックすることが推奨されます。
屋根の隙間
特に瓦屋根の家では、屋根と壁の隙間や瓦と瓦の間に空いた隙間からコウモリが侵入することがあります。
築年数が経過して老朽化が進んでいる建物では、こうした隙間が生じやすくなっています。
こうもりの侵入経路を理解し、それ相応の対策をすることで、コウモリが侵入するのを防ぐことができます。
まとめ
アブラコウモリの繁殖力はその小さな体に隠された驚異的な能力です。しかし、彼らが集団で住み着くことは人間にとっては問題となる場合があります。
ダニやノミなどの寄生虫が人間の体に悪影響をもたらすこともあり、適切な対処が必要です。
大量のコウモリがいる場合はプロの業者に依頼することが最善策です。